イノセル株式会社 内野 久です。
27歳、ＭＡＲＣＨ大学卒、
大手ＩＴ業界の法人営業5年経験。
商談先は一部上場企業の事業部長
やシステム部長がメイン
売上高は目標を毎年105%で達成し
続けている。
年収400万円希望。
転職先はベンチャー企業を希望。
在職中ですでに4社内定をもって
いるが、あまり興味がない。
転職希望者としてお会いした方。
多くの企業がこの経歴なら書類は
どんどん通るだろうし、
彼の経歴を見て、会いたいと思う
人事担当者や、人材紹介会社も
たくさんあるだろう。
実際彼が1か月で受け取った
スカウトメールは245通。
運がよく、この方から返信を
いただけてお会いした。
しかし、私は今のままでは、
この方が転職先で成功する
のは難しいと思い、
それを伝えた。
なぜか？
自分のポジショニングを
勘違いしている
と感じたからだ。
確かに彼の経歴は、転職市場に
おいて市場価値が高い。
しかしビジネスマンとしての
市場価値はどうか？
本人にも指摘をしたが、
営業として残した実績は普通。
営業プロセスもチームで成果を
上げるスタイル。
社名が有名なので、自分じゃ
なくても売れる状況。
仕事では本人も大きな成功体験
があまりなく、改善課題を
多く抱えている。
もっとも問題だと思ったのは、
そういった不安な状況で
スタートしたものの、いざ
転職活動をしたら内定を
立て続けにとれたことで、
自分が超優秀だと認識違い
してしまったこと。
かつ、採用担当者や
エージェントに上から目線で
接する行動に変化してしまった
こと。
「貴社はどんな企業をお持ち
ですか？？上場企業は何社
保有されています？
できれば従業員規模は1000名
以上のところがいいんですが…」
エージェントに対する
品定め感満載。
本当に優秀な人は、
、常に
謙虚で、相手に不快な思いを
させない。
中途半端に優秀な人ほど、
目の前の事象で態度が変わる。
私のポリシーとして、
状態がいい時に謙虚な人。
状態が悪い時に強気で明るい人
を目指しているし、そういう人
を支援したい。
「こういう人って転職は
うまくいくけど、その後
同じ課題を抱えてまたやめる
パターンって多いんです。」
これを本人に指摘すると
猛烈に怒ってしまった。
過去に高学歴、大手出身
でプライドの高い部下を持った
経験がある。
全員がそうだとは言わないが、
転職で成功したいなら
転職先では、過去の成功体験
を否定できる素直さがあるか
どうかが、キーになる。
内心で、
「転職してやった
入社してやったんだ」
みたいな本音を持っている人
はたいてい活躍しなかった。
大手企業にいた人の中で
そこに在籍していたことに
高いプライドを持っている人は、
この価値観を転職先に合わせる
ことからスタートしなけれ
ばならない。
これを理解してもらうには、
受け入れるマネジメント側
の力量が必要になる。
※これはかなり難しい
こういう人が活躍するように
なるきっかけは
上司の強烈かつ誠実な
フィードバックを通じて、
本人が自己革新の必要性に
気づけるかどうか。
ここがターニングポイントとなる。
「自分が変わらなければ」
と気づいた後に大きく変わった
人はたくさん見てきた。
転職市場でちやほやされて、
上から目線で来る
「俺はお客様だぜ」
満載感の転職希望者の方は
自分の価値をさげていると
思う。
もったいないなと感じた
出来事でした。
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