こんにちは。
イノセル株式会社 内野 久です。
日曜日は14時半から17時半の
3時間、新宿の大塚家具の最上階
でセミナーを受講した。
登壇者は、
お笑い芸人キングコングの
西野亮廣さん
何の話、聞きに行ってんの?
と突っ込みが入りそう…。
いやいや、ちゃんと仕事に
つながる話です。
キングコングの西野さんって
経営者だったという事実
知ってました?
煙突町のプぺるという
絵本が37万部ヒット。
革命のファンファーレという
著書も20万部のヒット
クラウドファンディング調達額
1億円で現在日本一の
調達金額を実現していること。
25歳で芸人活動を自ら
終了していること。
で、セミナー当日は14時10分ほど
に会場入りすると、すでに700名近い
座席が埋まっている。最終的には、
会場に1000名もの聴衆が…。
セミナーは、日本一に選ばれた
ハーモニカの演奏家が2曲の
歌を演奏するところから幕が開いた。
アメイジンググレイスと、ミーシャの
歌をハーモニカで奏でる。
心と感情がこもった曲で、会場の
雰囲気が一変する。
プロの演奏に酔いしれた後、ついに
西野さん登場。
ぱちぱちぱち・・・
司会者「拍手が足りません!!」
ぱちぱちぱち。
司会者「まだまだ拍手が足りません!」
ぱちぱちぱち!!!
司会者「それでは西野さんどうぞ――」
かけあしで現れた彼は、サングラスをかけ、
Tシャツ姿で、登場するなり、座って
足を組む。
なかなか感じが悪いスタート。
ただ、スタート5分で2~3の笑い
をとり、あとはノンストップで2時間弱。
本当にノンストップ。
喋りのスピードが異常に早い。
1分で120文字くらい詰め込んで
しゃべっている感じで、
ついていくのが大変。
ただ、聴いていて、頭いいんだなぁ
この人と思ったのが、話題が
次々出てきているようで
すべてが聴衆の脳裏にイメージできる
ようなトーク設計になっている。
さすが、お笑い芸人の話はうまい。
すべてがそうじゃないが、重要な箇所の
話の構成が
・結論
・たとえ話
・実際の事例
・言いたいこと
・自分たちへ関係する話
こんな流れになっており、
この塊で話すから早口でも
映像が浮かんでくるのだ。
今日はその西野さんの言葉
を一つ紹介したい。
「作る」ことは、売るところまでの
導線設計を『作る』
まで入っている。じゃないと育児放棄
やぁーー」
という言葉。
せっかく子供を産んだ(本を書いた)
のに、大人になるまで育てる(ヒット作
にする)ことを放棄したから、育児放棄
だという意味。
最初は売ることに必死なのがかっこ悪い
って思っていた。
でも作った商品が子供なら、それを
世に出すまで成長させてあげるのが
親の仕事
という価値観に変わって、本気で
売ることを考え始めたんだそう。
プぺるは、最初幻冬舎や、吉本に
販売を任せっぱなしだった。
そうしたら、思うように売れない。
そこで、西野さんは、売るということを
買い手側から徹底的に考えた。
自分が最近買っているもの、
買っていないものをリストアップしたのだ。
買っているもの
水、パン、おにぎり、トイレットペーパー
・・・・
買っていないもの
本、月2冊。
この分析から絵本は、日常的に
買うものじゃない部類に入ることは
判った。
でも買っているものの中に、
シンガポールのお土産で、
マーライオンの置物
があった。
これは生活必需品じゃない
のに、なぜ買ったんだろう?
あきらかに使わないし、
特に役に立つものでもない。
なんでだ・・・?
そこで西野さんは思い付く。
マーライオンを買ったのは、
旅行の出来事を思い出す
ためだ。
と。
お土産は楽しかった体験
を思い出すために、買う、
のではないか・・・?
そして、絵本もその部類に
入る売り物じゃないか?
という仮説をたてた。
そして、西野さんがやったこと
は、煙突町のプぺるの原画を
全国の地方自治体や、個人に
無料で貸し出して、個展を
開きませんか?
と呼びかけたのだ。
無料の代わりに、帰り際に
絵本を売るブースを作ること
だけが条件で
それをきっかけに
本が売れまくった。
個展の体験をつくることで、
それを思い出したいという
欲求が生まれる。
そこで、そのお土産として
体験を思い出してもらうために、
絵本を買ってもらう。
このシチュエーションを各所で
作り、煙突町のプぺるは
37万部のメガヒットになった
んだと。
絵本業界では1万部売れたら
大ヒットの世界で、歴史的な
出来事だったそう。
この販売プロセスを聞いて、
この人、天才だな…と感じた。
正直、ビジネスの才能がかなり
ある人だと思う。
彼へのイメージが一変した。
そんな中、凡人の私が、西野さんの
思考の中で真似したいと思った
のは、
「作る=売るまでの導線設計を含む」
ということ。
1.買い手の立場でどうやったら
買うかを徹底的に考えること
2.買う理由を深堀すること
3.仮説を立て、実行すること
1から3を繰り返す。
「作るという言葉の意味を再定義し、
売る導線設計まで含めて作るという」
これは多くの会社であてはまる
至言の言葉じゃないだろうか。
売る=育児
この価値観は新しい。
◆営業のコツ◆
いい商品は作って当たり前。
売るところまで設計する。
イノセル株式会社 内野 久です。
日曜日は14時半から17時半の
3時間、新宿の大塚家具の最上階
でセミナーを受講した。
登壇者は、
お笑い芸人キングコングの
西野亮廣さん
何の話、聞きに行ってんの?
と突っ込みが入りそう…。
いやいや、ちゃんと仕事に
つながる話です。
キングコングの西野さんって
経営者だったという事実
知ってました?
煙突町のプぺるという
絵本が37万部ヒット。
革命のファンファーレという
著書も20万部のヒット
クラウドファンディング調達額
1億円で現在日本一の
調達金額を実現していること。
25歳で芸人活動を自ら
終了していること。
で、セミナー当日は14時10分ほど
に会場入りすると、すでに700名近い
座席が埋まっている。最終的には、
会場に1000名もの聴衆が…。
セミナーは、日本一に選ばれた
ハーモニカの演奏家が2曲の
歌を演奏するところから幕が開いた。
アメイジンググレイスと、ミーシャの
歌をハーモニカで奏でる。
心と感情がこもった曲で、会場の
雰囲気が一変する。
プロの演奏に酔いしれた後、ついに
西野さん登場。
ぱちぱちぱち・・・
司会者「拍手が足りません!!」
ぱちぱちぱち。
司会者「まだまだ拍手が足りません!」
ぱちぱちぱち!!!
司会者「それでは西野さんどうぞ――」
かけあしで現れた彼は、サングラスをかけ、
Tシャツ姿で、登場するなり、座って
足を組む。
なかなか感じが悪いスタート。
ただ、スタート5分で2~3の笑い
をとり、あとはノンストップで2時間弱。
本当にノンストップ。
喋りのスピードが異常に早い。
1分で120文字くらい詰め込んで
しゃべっている感じで、
ついていくのが大変。
ただ、聴いていて、頭いいんだなぁ
この人と思ったのが、話題が
次々出てきているようで
すべてが聴衆の脳裏にイメージできる
ようなトーク設計になっている。
さすが、お笑い芸人の話はうまい。
すべてがそうじゃないが、重要な箇所の
話の構成が
・結論
・たとえ話
・実際の事例
・言いたいこと
・自分たちへ関係する話
こんな流れになっており、
この塊で話すから早口でも
映像が浮かんでくるのだ。
今日はその西野さんの言葉
を一つ紹介したい。
「作る」ことは、売るところまでの
導線設計を『作る』
まで入っている。じゃないと育児放棄
やぁーー」
という言葉。
せっかく子供を産んだ(本を書いた)
のに、大人になるまで育てる(ヒット作
にする)ことを放棄したから、育児放棄
だという意味。
最初は売ることに必死なのがかっこ悪い
って思っていた。
でも作った商品が子供なら、それを
世に出すまで成長させてあげるのが
親の仕事
という価値観に変わって、本気で
売ることを考え始めたんだそう。
プぺるは、最初幻冬舎や、吉本に
販売を任せっぱなしだった。
そうしたら、思うように売れない。
そこで、西野さんは、売るということを
買い手側から徹底的に考えた。
自分が最近買っているもの、
買っていないものをリストアップしたのだ。
買っているもの
水、パン、おにぎり、トイレットペーパー
・・・・
買っていないもの
本、月2冊。
この分析から絵本は、日常的に
買うものじゃない部類に入ることは
判った。
でも買っているものの中に、
シンガポールのお土産で、
マーライオンの置物
があった。
これは生活必需品じゃない
のに、なぜ買ったんだろう?
あきらかに使わないし、
特に役に立つものでもない。
なんでだ・・・?
そこで西野さんは思い付く。
マーライオンを買ったのは、
旅行の出来事を思い出す
ためだ。
と。
お土産は楽しかった体験
を思い出すために、買う、
のではないか・・・?
そして、絵本もその部類に
入る売り物じゃないか?
という仮説をたてた。
そして、西野さんがやったこと
は、煙突町のプぺるの原画を
全国の地方自治体や、個人に
無料で貸し出して、個展を
開きませんか?
と呼びかけたのだ。
無料の代わりに、帰り際に
絵本を売るブースを作ること
だけが条件で
それをきっかけに
本が売れまくった。
個展の体験をつくることで、
それを思い出したいという
欲求が生まれる。
そこで、そのお土産として
体験を思い出してもらうために、
絵本を買ってもらう。
このシチュエーションを各所で
作り、煙突町のプぺるは
37万部のメガヒットになった
んだと。
絵本業界では1万部売れたら
大ヒットの世界で、歴史的な
出来事だったそう。
この販売プロセスを聞いて、
この人、天才だな…と感じた。
正直、ビジネスの才能がかなり
ある人だと思う。
彼へのイメージが一変した。
そんな中、凡人の私が、西野さんの
思考の中で真似したいと思った
のは、
「作る=売るまでの導線設計を含む」
ということ。
1.買い手の立場でどうやったら
買うかを徹底的に考えること
2.買う理由を深堀すること
3.仮説を立て、実行すること
1から3を繰り返す。
「作るという言葉の意味を再定義し、
売る導線設計まで含めて作るという」
これは多くの会社であてはまる
至言の言葉じゃないだろうか。
売る=育児
この価値観は新しい。
◆営業のコツ◆
いい商品は作って当たり前。
売るところまで設計する。