いつもお世話になっております。
イノセル内野です。
18年前。
リストラされた人の就職を手伝う再就職支援
会社と共同で作ったプロジェクトに参加した
ことがありました。
その経験は、いまだに私のトラウマ...。
そんな心痛む話を今日はシェアします。
■大手電機メーカー島田さん(仮名)の話
彼は52歳。年収800万円。
肩書きは課長。
家族は4人。妻、中学生3年生の息子と
小学6年生の娘。
住宅も一軒家を購入。
名だたる電機メーカーの管理職。
部下は8人。
そんな彼が急にリストラを勧告されました。
島田さんの状況は、ローンはあるし、
子供もいてこれから受験でお金がかかる。
車のローンもある。
月額給与は最低でも50万円はないと
生活できないとのこと。
その希望を叶えるために、
月額50万円以上を払う会社があるか?
メール、電話して、探しまくったんですが、
当時の私が担当した企業30社の全てに
面接することすら断られました。
理由は、
「彼の希望年収と見合うスキル、
アセットを持っていないから」
30社全てが同じ回答でした。
そのことを島田さんに話したら
「そうですか...。私の世間の評価はそんな
ものなんですね...。大手に入ったら勝ち組
だって時代だったのに、ほんとーに社会は
変わったんだね。でも今更、どうも
できないよ。」
と最初はしょんぼりされていたのですが、
だんだんと様子が変わってきました。
「じゃあさ!俺にどうしろっていうの??
生活できなくなるだろ!!家族を守るために
さ、あなたはその重みはわからないだろー
けど、絶対、給与50万円は必要なんだよ!
それをなんとかするのがあんたの仕事
だろうが!」
と激怒されました。
とても悔しい表情と悲しい表情をされ、私の
力不足により、島田さんは私の元を去って
いかれました。
結局、その後、島田さんは、生活費を
落とせないので、50万円を稼ぐ可能性がある
歩合制のタクシードライバーになった
そうです。
しかし、月額50万円には及ばず、
専業主婦だった奥様に週4でパートをさせる結果に...。
子供達にも私立の受験はあきらめさせること
になったと再就職支援会社の人に聞きまし
た。
なんと切ない結末だろうか...。
特に、胸が痛んだのは、子どもたちの進路を
お金が理由で変更させねばならなかった
島田さんの気持ちを考えると、、、
辛すぎます。
今親の立場になった自分が同じ選択をせねば
ならないと思うと、父親として不甲斐なさ、
悔しさ、自己嫌悪、恥ずかしさ、情けなさ、
いろんな感情が浮かぶと思います。
自分の父親ほどの年齢の島田さん。
日本を代表する大手電機メーカーで経済復興
を牽引されてきた第一線の先輩を支援できな
かった悔しさもあるし、私の力不足
も感じました。
世間評価と島田の会社評価の大きなズレは
どうしようもなかったんです。
とは言え、自分の力を客観視できなかった
島田さんにも責任がないとは言えません。
この島田さんとの出会いは、
私の価値観を一気に変える強烈な体験
となりました。
大手企業でゆっくり働いている人や、
危機感を正しく持たずに、人生を過ごして
いる人は50代を超えたら、
とんでもない結末が待っているんだ、、、。
大手企業で歩む人生やキャリアには
正しい自己認知能力がないと、最後は
捨てられ、キャリアが地に落ちるって
いう価値観が植え付けられたんです。
そして、島田さんから学んだ最大の教訓。
それが、
「誰と共にいるかで価値観が作られる」
ってこと。
この人はセールスの転職を希望しているのに
1人の顧客を探し、契約することすらでき
ませんでした。
それはなぜか?
周りの課長もできなかったからです。
そして、メールも使えませんでした。
なぜなら、部下が代わりにメールを送って
くれるからです。
Word、Excelを使えない。
その会社の課長は皆紙世代。パソコンソフト
を使うのは事務の仕事でした。
営業も交渉や提案力で開拓した経験がない。
大企業なので接待していい気持ちにすれば、
10億円単位の受注ができる環境でした。
それがその会社の営業だったんです。
この会社の年収800万円とはそんな
定義です。
でも、島田さんのスキルレベルなら
はっきり言えば、市場評価額は
300万円です。
また800万円の世の中の相場は、
営業部長とか、事業部長の肩書レベル。
その役割で求められるのは、最低でも
30名以上のメンバーを持ち、その人たちと
億単位の利益を生み出す再現性があるか?
800万円はそんな市場評価額。
800万円の年収ならば、億単位の売上は
稼げる組織を作ってほしいと思う経営者が
多いわけです。
営業ならば、自分の給与の3倍の粗利を稼ぐ
のが損益最低ラインで、大体の会社の期待値
は、自分の給与額の5倍の粗利を求めて
いますね。
ストレートに言えば、
あなたが給料30万円なら月額で稼ぐ粗利は、
150万円以上がマスト
※売上ではなく粗利です。
90万円未満ならやめて欲しいってことです。
でもそんな事を教えてくれる仲間は
周りに1人もいなかった。会社のブランドや
仕組みで救われていた自分を認識していた
仲間はいなかった。
それが島田さんの結末を招いた最大の
要因だと私は思いました。
半径5メートルで、誰と常にいるかで
あなたの年収が決まる、というのはよく
聞く話です。
私の持論ですが、これにもう一つ加えたいの
はさらに成長する仲間がいるか?です。
具体的にオススメするのは、
・仕事の基準が高い人と付き合う
・成長し続ける仲間と付き合う
あなたの周りに仕事ができる人は
どのくらいいますか?
志の高い人はどのくらいいますか?
顧客から高い評価を受けている人は?
チームを作れる能力がある人は?
謙虚に学び続けて実行している人は
いますか?
こんな人脈を作る事で、
人生の質が本気で変わると私は
実感しております。
人生を変えるには、あなたが変えたい
と思う先の未来を実現している人との
時間を増やすこと。
そういう人がいなければ、自分から、
アプローチして、その人と時間をすごせる
ように自分が成長すること。
そんな相手に価値を与えられるように
学び続け、実績を作ることを続ける。
日々の積み重ねに人生を大きく変える種
が眠っています。
今日も長文、ご覧いただきまして、
ありがとうございました。
イノセル内野です。
18年前。
リストラされた人の就職を手伝う再就職支援
会社と共同で作ったプロジェクトに参加した
ことがありました。
その経験は、いまだに私のトラウマ...。
そんな心痛む話を今日はシェアします。
■大手電機メーカー島田さん(仮名)の話
彼は52歳。年収800万円。
肩書きは課長。
家族は4人。妻、中学生3年生の息子と
小学6年生の娘。
住宅も一軒家を購入。
名だたる電機メーカーの管理職。
部下は8人。
そんな彼が急にリストラを勧告されました。
島田さんの状況は、ローンはあるし、
子供もいてこれから受験でお金がかかる。
車のローンもある。
月額給与は最低でも50万円はないと
生活できないとのこと。
その希望を叶えるために、
月額50万円以上を払う会社があるか?
メール、電話して、探しまくったんですが、
当時の私が担当した企業30社の全てに
面接することすら断られました。
理由は、
「彼の希望年収と見合うスキル、
アセットを持っていないから」
30社全てが同じ回答でした。
そのことを島田さんに話したら
「そうですか...。私の世間の評価はそんな
ものなんですね...。大手に入ったら勝ち組
だって時代だったのに、ほんとーに社会は
変わったんだね。でも今更、どうも
できないよ。」
と最初はしょんぼりされていたのですが、
だんだんと様子が変わってきました。
「じゃあさ!俺にどうしろっていうの??
生活できなくなるだろ!!家族を守るために
さ、あなたはその重みはわからないだろー
けど、絶対、給与50万円は必要なんだよ!
それをなんとかするのがあんたの仕事
だろうが!」
と激怒されました。
とても悔しい表情と悲しい表情をされ、私の
力不足により、島田さんは私の元を去って
いかれました。
結局、その後、島田さんは、生活費を
落とせないので、50万円を稼ぐ可能性がある
歩合制のタクシードライバーになった
そうです。
しかし、月額50万円には及ばず、
専業主婦だった奥様に週4でパートをさせる結果に...。
子供達にも私立の受験はあきらめさせること
になったと再就職支援会社の人に聞きまし
た。
なんと切ない結末だろうか...。
特に、胸が痛んだのは、子どもたちの進路を
お金が理由で変更させねばならなかった
島田さんの気持ちを考えると、、、
辛すぎます。
今親の立場になった自分が同じ選択をせねば
ならないと思うと、父親として不甲斐なさ、
悔しさ、自己嫌悪、恥ずかしさ、情けなさ、
いろんな感情が浮かぶと思います。
自分の父親ほどの年齢の島田さん。
日本を代表する大手電機メーカーで経済復興
を牽引されてきた第一線の先輩を支援できな
かった悔しさもあるし、私の力不足
も感じました。
世間評価と島田の会社評価の大きなズレは
どうしようもなかったんです。
とは言え、自分の力を客観視できなかった
島田さんにも責任がないとは言えません。
この島田さんとの出会いは、
私の価値観を一気に変える強烈な体験
となりました。
大手企業でゆっくり働いている人や、
危機感を正しく持たずに、人生を過ごして
いる人は50代を超えたら、
とんでもない結末が待っているんだ、、、。
大手企業で歩む人生やキャリアには
正しい自己認知能力がないと、最後は
捨てられ、キャリアが地に落ちるって
いう価値観が植え付けられたんです。
そして、島田さんから学んだ最大の教訓。
それが、
「誰と共にいるかで価値観が作られる」
ってこと。
この人はセールスの転職を希望しているのに
1人の顧客を探し、契約することすらでき
ませんでした。
それはなぜか?
周りの課長もできなかったからです。
そして、メールも使えませんでした。
なぜなら、部下が代わりにメールを送って
くれるからです。
Word、Excelを使えない。
その会社の課長は皆紙世代。パソコンソフト
を使うのは事務の仕事でした。
営業も交渉や提案力で開拓した経験がない。
大企業なので接待していい気持ちにすれば、
10億円単位の受注ができる環境でした。
それがその会社の営業だったんです。
この会社の年収800万円とはそんな
定義です。
でも、島田さんのスキルレベルなら
はっきり言えば、市場評価額は
300万円です。
また800万円の世の中の相場は、
営業部長とか、事業部長の肩書レベル。
その役割で求められるのは、最低でも
30名以上のメンバーを持ち、その人たちと
億単位の利益を生み出す再現性があるか?
800万円はそんな市場評価額。
800万円の年収ならば、億単位の売上は
稼げる組織を作ってほしいと思う経営者が
多いわけです。
営業ならば、自分の給与の3倍の粗利を稼ぐ
のが損益最低ラインで、大体の会社の期待値
は、自分の給与額の5倍の粗利を求めて
いますね。
ストレートに言えば、
あなたが給料30万円なら月額で稼ぐ粗利は、
150万円以上がマスト
※売上ではなく粗利です。
90万円未満ならやめて欲しいってことです。
でもそんな事を教えてくれる仲間は
周りに1人もいなかった。会社のブランドや
仕組みで救われていた自分を認識していた
仲間はいなかった。
それが島田さんの結末を招いた最大の
要因だと私は思いました。
半径5メートルで、誰と常にいるかで
あなたの年収が決まる、というのはよく
聞く話です。
私の持論ですが、これにもう一つ加えたいの
はさらに成長する仲間がいるか?です。
具体的にオススメするのは、
・仕事の基準が高い人と付き合う
・成長し続ける仲間と付き合う
あなたの周りに仕事ができる人は
どのくらいいますか?
志の高い人はどのくらいいますか?
顧客から高い評価を受けている人は?
チームを作れる能力がある人は?
謙虚に学び続けて実行している人は
いますか?
こんな人脈を作る事で、
人生の質が本気で変わると私は
実感しております。
人生を変えるには、あなたが変えたい
と思う先の未来を実現している人との
時間を増やすこと。
そういう人がいなければ、自分から、
アプローチして、その人と時間をすごせる
ように自分が成長すること。
そんな相手に価値を与えられるように
学び続け、実績を作ることを続ける。
日々の積み重ねに人生を大きく変える種
が眠っています。
今日も長文、ご覧いただきまして、
ありがとうございました。